一般不妊治療・IVF(体外受精)・婦人科・内科/
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不育治療について

不育治療

妊娠できるものの、流産を繰り返してしまう場合は不育症の可能性が考えられます。流産は統計上、10人に1人が経験すると言われる比較的頻度の高いものではありますが、何度も流産を繰り返される方の場合にはなんらかの問題が起きている可能性が考えられます。

不育症の定義としては、妊娠するも流産や死産、新生児死亡を繰り返し、結果的に子供を持てない病態のことを言います。2回流産を繰り返した場合には「反復流産」、3回以上の場合には「習慣流産」と呼ばれます。

不育症のリスク因子と考えられているものは以下の通りです。これらは「リスク因子」であって、「原因」ではありません。よって、検査の結果でリスク因子が見つかっても、必ず流産するわけではありませんし、問題なく妊娠を継続される場合もあります。

子宮の形態異常

先天的な子宮形態異常、子宮筋腫、子宮腔癒着などは不育症のリスク因子となることがあります。


必要な検査
内診、超音波検査、子宮鏡検査

内分泌(ホルモン)の異常

ホルモンの異常は不育症のリスク因子となります。


必要な検査
血液内分泌検査(甲状腺機能検査、耐糖能検査)

不規則抗体

分娩・流産時の胎盤剥離の際に、胎児赤血球が母体循環に入り込むことで母体に抗体が作られます。この抗体がその後の妊娠で胎盤を通して胎児に移行し流早産、死産を引き起こすことがあります。


必要な検査
血液検査

血液凝固異常

血液凝固能異常があると胎盤内で血栓が作られ流早産のリスク因子になります。


必要な検査
血液線溶凝固因子(一般検査およびプロテインC、S活性検査、第XII因子)

自己抗体検査

自己免疫異常があると胎盤(絨毛)の発育に影響したり、胎盤内の血栓を形成し流早産のリスク因子になります。


必要な検査
自己抗体検査 (抗核抗体、抗カルジオリピン抗体、抗カルジオリピンβ2GP1抗体、抗フォスファチジルエタノールアミン抗体、ループスアンチコアグラントなど)

ご夫婦の染色体異常

不育症の方のうち約5%のカップルにおいて染色体構造異常が認められます。しかし、染色体異常を持っていても、正常な胚を得られる場合もあります。


必要な検査
ご夫婦の血液検査(染色体検査)

不育症の分野においては、その他のリスク因子など、まだまだわかっていないことがたくさんあります。治療方法に関しても、基準はなく、各施設によって独自の方法を採用し、それぞれで行っているのが現状です。当院では、できる限り最新の情報を取り入れ、治療に反映させ、より流産率の低下に努めてまいります。

妊娠を強く望まれていたご夫婦にとって、流産は想像できないほど非常に辛く、苦しく、悲しい出来事かと思います。我々は、その悲しみを少しでも癒し、治療以外の面でも最大限のサポートさせていただきたいと思っております。

検査、治療など、分からないことなどは、ご遠慮なく直接医師にご質問ください。